Ironとまと: 【雑学】失敗しない転職の仕方

2014年9月22日月曜日

【雑学】失敗しない転職の仕方

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簡単なクイズです:あなたは昇進から9か月目の、若き広報担当役員です。そこにリクルーターが、あなたに他社での、より大きな仕事をオファーします。給料も250万アップするとしましょう。あなたならどうしますか。


多くの人にとり、答えは明白です。転職したいと思いませんか。

Bloomberg - "How to Switch Jobs Without Making Yourself Miserable"



そして上の、例としての彼女も、その様にしました。しかしながら彼女の決断は、キャリアの大きなステップアップにならないかばかりか、数年に渡って彼女のキャリアを損なうこととなりました。新しい仕事が楽しいのは事実ですが、それは渋滞の中に足を踏み入れることにもなりかねないのです。


転職が上手くいくと信じている、希望に満ちた労働者は、そりの合わない上司、守られない約束、そして、とても一人ではこなせない量の仕事等により、視野が狭くなりがちです。労働市場が回復し、米国内失業率がここ六年で一番低いという状況下では、多くのアメリカ人が転職に踏み切りということを意味しますが、そうした人々の幾人かは長い坂道を下る事になるかもしれません。


「若き広報担当役員の彼女ですが、優秀なスキルを沢山有していましたが、自身の能力の限界には無知だった」と、広告業界でリクルーターを務める、ポール・ガンビナー氏は述べます。彼女は新しい職場で、割り当てられた新たな責任を果たせず、四か月程で首を言い渡されました。

彼女は新たな仕事に就きましたが、またもや五か月ほどで首になったのです。そんな彼女に、ガンビナー氏は、彼女が従前に得ていた1000万円ほどの給与を得る仕事ではなく、750万から800万程度の給与を得る仕事に就くことにアドバイスしました。彼女はそれを拒否し、最終的には自身の良きキャリア取り戻しましたが、数年にもわたる『ひどい仕事の連続』の前程のものではありませんでした。


金のための転職


2013年の終わりに、不動産市場の求人需要が高まりを見せたことにより、一人のパラリーガル(弁護士補助の様な仕事)が1100万円の年棒を得る仕事に就くため、法律事務所を去りました。10%の年棒アップでしたが、リクルーターのジェニファー・ヒル氏によれば、新たな就職先である法律事務は解散となり、彼女は失業し、1100万という給与をオファーしてくれる事務所はどこにもありませんでした。彼女は三か月の失業を経て、転職前よりも給料が低い仕事につきました。この様に、「高すぎる望みは自身を労働市場から締め出すことにもなる」とヒル氏は言います。


ウォール街が再編を迎えるにあたり、人々は大手銀行の、上級の高い賃金を得る仕事から、保険会社やファミリーオフィス(Family office)でのより賃金の低い仕事に就いてると、DHR international リクルーター、ケイト・クイン氏は述べます。これ等の仕事のアピールポイントは、長期雇用という点であり、人々は600万ほどのサラリーを10年かそれ以上にわたり得ることを、いつ首になるともしれない状況下の1億円というサラリーよりも好むのです。


クイン氏は、ヘッドトレーダーが毎年変わる、移り変わりの激しい銀行を去ることにした、クライアントの一人が疲れ切っているのを見て取りましたが、氏が、前の銀行より規模が小さい、ヨーロッパの銀行で彼をインタビューしたとき、彼の周りの人間が10年以上は勤めていることから、彼は安心していました。安定は彼に高い対価を払わせました:彼のサラリーは650万から450万に下落したのです。

耳触りのよい話に陥るということ


将来就くかもしれない、新たな仕事の良い側面ばかりに目を向けていると、落とし穴にはまるかもしれません。一人の女性は彼女の希望就職先であった、経営幹部が彼女のためにポストを作ってくれたことに深く感動しました。しかし九か月もすると、彼女は会社がとても保守的であることを悟ります。キャリア・アドバイザーのフォード・マイアーズ氏によれば、彼女は、テクノロジーを最新にすること、お金を失っている企業活動を徹底的に見直すこと、そして他にもシンプルで分かりやすい提案をしましたが、すべての場面で、企業側は変化を拒否しました。悪い結果となりがちですが、彼女は今、如何にして上司を飛び越え、自身の意見を企業に反映していくかにつき、模索しています。


この他にも、採用面接の時点では、上司がとても優しく、普通に見えても、結果として、そのどちらでもない事もあります。フィラデルフィアで家具製造企業の経営幹部を務めていた人がニューヨークでの,華やかといえる仕事に就きましたが、就職後分かった事には、その上司は彼に幹部としての判断は求めておらず、とるに足りない重要度の低い仕事への判断を求めていました。毎日、彼の上司は彼を監視し、詰問し、後知恵で批判したため、結果として彼は昔の仕事に戻ったとメイヤー氏は言います。


Glassdor 及び LinkedInといった転職サイトは従業員の企業に対する評価や評判を見るに打って付けです。採用面接では異なる人々に同じ質問をすべきだとガンビナー氏は述べます。企業側は真実をすべて提示しているわけでありません。例えば、一人の応募者が、前任者はより良い条件の仕事を得たと伝えられていましたが、なぜそのポストが空いているのかにつき、聞き続けたところ、経営幹部は「当社では給料の上昇が見込めないから」と打ち明けました。その応募者はそのポストに就きましたが、給与の交渉で妥協することはしませんでした。


お金のため、より良い評価のため、より興味の持てる仕事のため等、チャンスをつかむこと自体は悪いことではありませんが、通りを横切る前に、左右をよく見て渡りましょう。 
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