Ironとまと: 【国際ニュース】シリア危機:66,000人がイスラム国から逃れるためトルコに流れ込む

2014年9月22日月曜日

【国際ニュース】シリア危機:66,000人がイスラム国から逃れるためトルコに流れ込む

















source: CNN:http://www.cnn.co.jp/world/35031613.html


 
 
 未だ解決の糸口が見えず、泥沼化しているシリア情勢ですが 最新の情報ではどうなっているのでしょうか。BBCの記事で見てみたいと思いますが、その前に、 シリアで内戦が勃発した経過を見てみましょう。ざっくりいうと、
 
  ➀2011年にチュニジアで商人の焼身自殺をきっかけに民主化運動が発生
 
 ➁それがアラブ諸国に波及し、シリア国内で独裁政権を敷く、アサド政権に対する民主化デモが  発生

 ③民主化を進める勢力へ、政権側が弾圧を加えたことから、政府と反政府組織との争いが激化   し、内戦へ という流れですが、 
 

 反政府勢力は一枚岩ではなく、自由シリア軍、ヌスラ戦線、クルド人勢力等、 主義主張が異なる様々な勢力があり、ここに国外からアルカイーダや話題沸騰中のイスラム国といった国外勢力が加わり、 シリア情勢はカオスといってよい状況にあります。
 
  このイスラム国ですが、wikipediaによれば、シリアとイラクで主に活動しており、武力制圧した都市や村を自身の領土として 宣言する等、過激テロ組織としてはアルカイーダをも凌ぐ可能性が指摘されているそうです。bloombergの過去の記事では 、「イスラム国は油田を備えたタリバン」だとしてその莫大な資金力を指摘しています 
(Bloomberg,http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NAW8586KLVRT01.html,「『イスラム国』は油田備えたタリバン-莫大な自己資金力が脅威」、 Indira A.R. Lakshmanan)

 では記事を見てみましょう(抜粋:20 September 2014公開記事)

“Syria crisis: 66,000 flee Islamic State into Turkey”

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-29294656
___________________________

 主に、シリアのクルド人、66,000人が、24時間の内に イスラム国がシリア北部に侵攻を進めていることから、シリアからトルコに避難した。 トルコは国境を、クルド人(少数民族)の居住地であるKobaen(シリア内の都市)から 逃れてくる難民に対して開放した。


  国連の難民担当機関は、国境開放は、千や万単位での更なる難民の 避難を可能にし、救助活動を加速化するだろうと述べた。 イスラム国はシリア及びイラクの広範囲を手中に置いているが、この度、 Kobaenの周りにある、Ayn al-Arabと呼ばれる村々を占領した。


 トルコはシリア及びイラクと陸続きであるが、三年前にアザド政権に対する 反乱が生じてから、847,000人以上もの難民を受け入れている。 しかしながら今回の国境開放では、ここ24時間で 相当数の難民が国境を越えてきている。 

 
 Numan Kurtulmus副首相は、難民の多くが避難シェルターを求めた、 トルコのSanliurfa州にて、BBCの記者に対し「今日だけでカーディシュからの 避難民は6万人をこえる」と述べた。 


国境が解放された金曜日の前から難民の列は膨れ上がっている。 




















 

トルコは前例のない規模でのシリアからの難民の流入に直面している。 


















BBC所属、Mark Lowen氏による、トルコーシリア間の国境線における分析 

 この流入は驚くべきことだが、これからも続くだろう。 

 最低でも66,000人のシリアのクルド人が、トルコがその国境の一部を開放してから トルコに流入した。 また約300人のクルド人戦士が逆にシリア国内に入り、イスラム国による虐殺 に抵抗しようとしているとも言われている。 
 
 ここ最近に至るまで、トルコ人とクルド人は4万人が犠牲となった内戦を行っていたが、 トルコがそのクルド人を受け入れている事実からは、イスラム国の台頭が、この地域における、 国家への忠誠というものをシフトさせていることが伺える。
 _____________________________________________________

  国連の難民高等弁務官はその声明にて、コバーネでの戦いは、更なる人々を 避難せざる得ない状況下に置いたことから、トルコ政府と共同して 数百・数千もの難民が流入してくる可能性に対し備えていると述べた。 

  
 また弁務官はコバーネはシリア国内の紛争からは比較的安全といえるが、 200,000人もの国内避難民がその地で難を逃れていると述べた。 
 
 英国のシリアにおける人権監視団は、イスラム国はkobaneを体内における 腫瘍のようなものとみなしており、彼らの邪魔になると思っていると述べている。 Kobaneをイスラム国に明け渡すことはトルコと国境を接するシリア北部の大部分を イスラム国に与えるのと同意義だと、BBCの特派員は述べている。
 __________________________

 Kobane という都市をイスラム国に明け渡せば、トルコの国境が脅かされかねないことから 絶対にこの都市を明け渡すわけにはいかないと言ったとこでしょうか。 

 
 BBCの別ソースではこの都市は三方面からイスラム国に攻勢を受けていると述べられています。 アメリカが空爆を実施したのも納得です。
 
 最後にシリア難民が難民キャンプで実際に生活している様子をYoutubeから貼ります。動画で実際に見ると想像以上に悲惨な生活をしているなと感じます。
___________________________

         このエントリーをはてなブックマークに追加               

0 件のコメント:

コメントを投稿