Ironとまと: 【国際ニュース】アフガニスタン・最大手行:カブール銀行を巡る不正融資への捜査再び

2014年10月5日日曜日

【国際ニュース】アフガニスタン・最大手行:カブール銀行を巡る不正融資への捜査再び

PHOTO: CNN












アフガニスタンで、カブール銀行は民間銀行として最大規模であり、同行は2010年に、経営幹部が不正に前アフガン大統領の親族や、特定の企業に約5億ドルもの融資を行い、信用問題で一時は倒産が囁かれましたが、アフガン政府の管理下に置かれ、難を逃れました。


前大統領及びその親族が絡んでいるだけに、捜査は難航していると予想されますが、今年の9月に着任した、新大統領のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)氏はアフガン国内の汚職への対決姿勢を示しており、今回の再捜査はその一環です。



そもそも同行が、プロポーカープレイヤーのSherkhan Farnood氏により設立され、氏が問題発覚までトップだったという点からして、非常に胡散臭い銀行との印象を拭えません。


BBC,Kabul Bank fraud: Ghani reopens Afghan corruption case,1 October 201
BBC,Kabul Bank fraud profited elite, leaked audit says,28 November 2012
Reuters,New Afghan president re-opens inquiry into Kabul Bank scandal, Oct 1, 2014
http://www.rferl.org/,Ghani Orders Reopening Of Kabul Bank Fraud Investigation,October 01, 2014
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2010年におけるカブール銀行の巨額不正融資問題は、アフガニスタンにおける金融危機にまで拡大したが、ガニ大統領は「行動する時は来た。そして我々の汚職の一掃という誓いは徹底して、且つ、システマチックに行われるだろう」と述べ、10月1日付で、最高裁に対し捜査の再開を命じた。



PHOTO: AFP












設立者であるSherkhan Farnood氏及び前CEOの Khalilullah Ferozi氏には5年の懲役刑が課せれたが、事件に関わりのある前大統領カルザイ氏の兄弟や前副大統領に対する訴追は資金返却を行ったという理由から依然としてなされていない。



もっとも不正融資金の大半が返却どころか、その行方も特定されておらず、同行の信頼回復は道半ばだ。



BBCによれば「四年前のカブール銀行崩壊以来、同国に対する対外援助は打ち切られたが、当局が徹底して問題を調査解明を始めて以来、援助は再開された」という。


「同行に対する捜査及び政府の汚職への姿勢は、同国の経済の安定性を図る上での重要な指標であり、内外から注目されている」(http://www.rferl.org/より)。



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